WEBサービスを作りました。だけど、きっと誰も使わない。

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毎日の気分を記録するWEBアプリ「picob」
http://picob.net

上記のWEBサービスを作りました。
だけれども、このサービスは自分も含めてきっと誰も使わないだろうなぁという予感がしています。次作るサービスに活かすため、今回の反省点を記録しておきます。

まず、サービスのありかたの観点での反省点。

1.つまらない

触っていて楽しくない。これは致命的な欠陥です。
このサービスは簡単にコスト少なく使えることを意識して作りました。ログインから投稿まで最短2クリックで完了します。簡単にコスト低く使えること自体には成功しているように思いますが、どんなにコストが低かろうがつまらないので続けて使いたいという気持ちは生まれないでしょう。

このサービスがつまらない最大の理由は「他者の反応が得られない」というところだと思います。「気分を記録する」というやってもやらなくても良いようなことを持続するには、それなりの動機が必要となります。
しかし、このサービスにはその動機付けとなる仕組みがほとんどない。唯一間に合わせで作ったそれっぽい仕組みとして、Twitterに投稿するshareボタンを付けましたが、投稿内容自体にパンチがないので、他者の反応は得られにくいでしょう。

サービスの特性として「不便なものが便利になる」というようなサービスではないので、動機付けとなる他者の反応を得られる仕組みに注力するべきでした。

2.ニーズがない

毎日の気分を記録したいというニーズがそもそもない。これも同じく致命的です。
開発当初は「自分が欲しいものを」という気持ちで始めましたが、開発途上で何度もアプリを触るうちに「これ、別にそんなに欲しくない」ということに気づいてしまいました。
学習のためだけのサービス開発ならニーズがないものでもいいのですが、使ってもらえるサービスを作りたいと思っているので、題材はもっと徹底的に練る必要があるなと感じました。

「こんなのいいかもな」程度で終わるのでなく、それがあると何が便利になる?それは楽しい?ターゲットはどんな人?どんなシチュエーションで使う?頻度はどの程度?と具体的に考えるようにしたいです。


続いて、開発観点での反省点。

1.デザインに時間をかけすぎ

デザイン部分に時間がかかりすぎていて、開発全体の7割ぐらいはそれに当てられているように思います。
サービス開発は自分の知らない技術の学習ということも目的としているので、開発のほとんどをCSSとHTMLとの格闘に費やしているのは残念な感じです。
しかしながら、どういうことをやろうとするとデザインに時間がとられるかということも段々と分かってきたので、時間をかけずにぼちぼちの成果を出すような構造をとるようにしたい。

2.ライブラリの選定がテキトーすぎ

今回、knockout.jsを使いましたがその選択が正しいものか疑問が残る結果になりました。knockoutを使って楽になったような気もするし、そうでもない気もするし、学習コストだけがかかったような気もするといった曖昧な感じです。
学習という面では少しは良いところもあったように思いますが、実際にサービス作るときにはいくつかライブラリを試した後にどれを採用するか決めるようにしたいです。


良かった点も少し。

1.前回に比べて短期間で開発できた

前回のサービス開発はやる気が出ずに完成まで2年もかかりましたが、今回は3ヶ月とだいぶ短縮できました。
既知の部分が多くなったことで開発のモチベーションが維持しやすくなったように感じます。しかしながら、もっと色々な言語やツールやライブラリを学習したいという気持ちがあるので、もっと短縮したいです。
今回程度のサービスであれば、1ヶ月で完成までもっていきたい。

2.早めのフィードバックを得られた

開発の初期段階からデプロイしてネット上で見られるようにしておいたので、友人やストリーム配信において作っているものを見てもらい、フィードバックを得ることができました。これにより早めの転換も可能になり、最初の構想よりもいい方向に持っていけたと思っています。



以上、根本的なところに問題があることが露呈された結果となりましたが、次こそはもう少しみんなに使ってもらえるようなものを作りたいと思います。